機能的矯正は体に優しい歯の治療です。
「歯並びがそんなに良くなくても大きな問題はない。」 「歯並びを治すためだけにつらい思いをするのはいやだ。」 そんな患者さんの声を耳にすることがあります。
たしかに「歯並び」が良くなくても大きな支障はないかに見えます。ところが「歯並び」は体全体に問題がある ことの「目に見える証し」なのです。
機能矯正治療は、歯並びに影響を与えている全身的な問題を見つけ出し、それを根本から改善していく治療法です。
ですからよく見かけるように、いきなり「歯に金具をつける」ことはしません。
まず、お口をリラックスさせて、無理な咬み合わせから解放してあげます。そう することでまず全身的な変化が現れます。
機能的矯正装置は矯正した後の顔の感じが自然になるのが特徴です。
普通の取り外しの装置の場合、バネヤスクリューが付いていて、その力で歯を動かします。
機能的矯正装置(FA Functional Appliances)は、その人のかむ力や舌の力をうまく使って歯とあごに働きかけます。
歯とあごに無理な力をかけないので、他の装置を使った場合と比べると、歯だけ傾いてしまうことが少なく、あと戻りが起こりにくいという利点があります。
機能矯正装置が効果的なわけ
歯 に器具をつけもしないでどうして歯が動いたのでしょう。 それは患者さんの咬む力と唇や舌の力をうまく利用したからです。
唇も舌も私たちが考えている以上に大きな力を持っています。ですからその力がどこにかかる かによって歯の動きが決まります。
もし写真左のように下唇の力がなく、だらんとしていれば、下顎の前歯は前にたおれてしまいます。
ところが機能矯正装置のMUHをいれると写真右のような唇の形になりますので下あごの前歯は内側におされることになります。こうした力で歯は動くのです。
機能矯正とは取り外しのできる特殊な装置を使った成長・発育を利用した矯正治療のことを言います。
この装置では、噛む力や舌の力などを歯とアゴに働きかけますので、全体にバランスのとれた成長を促進し、歯だけが傾いていくという現象が起こりにくいとい うのが特長です。
ドイツなどヨーロッパ諸国では、治療の中で「抜歯」を極力避ける傾向があり、機能的矯正装置を活用した予防・抑制矯正が積極的に採用されています。
機能矯正治療が痛くないわけは?
それは患者さんが出す力は一瞬だけだからです。つまり継続的な力でなく、断続的な力だからです。
つねに一方向に力がかかると、血管が圧迫されて痛み の原因となります。でも断続的な力では血管が圧迫されたりしないのです。したがって痛みも出ません。


